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医療法人ヘブロン会 大宮中央総合病院

(埼玉県 さいたま市北区)

四宮 敏彦 理事長

最終更新日:2023/07/13

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専門性と地域密着の温かさを持つ総合病院

1954年の開設以来、「高度な医療技術と良質なホスピタリティー」で地域医療を支えてきた「大宮中央総合病院」。内科全般の診療、救急医療をはじめ、専門性の高い透析シャント専門の外来や、高気圧酸素療法による形成外科や耳鼻いんこう科の治療など一般診療から専門治療まで幅広い医療を提供している。急性期の治療を終えた後の回復期リハビリにも力を入れて取り組み、入院・外来でのリハビリのほか、通所リハビリや訪問リハビリにも対応。また、訪問看護ステーションや看護小規模多機能型居宅介護施設を開設するなど、治療からその後の生活までを一貫してサポートしている。医療の幅の広さと地域密着の温かい雰囲気のバランスの良さが特徴的な同院。「困ったら大宮中央総合病院に行こう」と思ってもらえる病院をめざしたいと話す四宮敏彦理事長に、病院の特徴や強みなどを聞いた。(取材日2023年5月22日)

貴院の特徴や強みについて教えてください。

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当院の強みは幅広く診療できることです。消化器内科と腎臓内科の医師が常勤していることに加え、非常勤の医師による循環器内科や糖尿病・内分泌内科の診療も行っており、複数の疾患を持つ人も当院で治療が完結できるようになっています。外科系では内科と連携を取りつつ外科疾患に広く対応しています。整形外科でのスポーツ整形、形成外科での難治性皮膚潰瘍の治療に対応するほか、耳鼻いんこう科は国内でも珍しい内耳自己免疫病を専門とする医師や、鼻副鼻腔手術を得意としている医師も在籍しており充実した体制が整っています。眼科も裂孔原性網膜剥離など緊急性の高い疾患への手術提供ができます。また、当院ではリハビリにも力を注いでいます。外来・入院でのリハビリ、通所リハビリ、訪問リハビリと種類も豊富で、患者さんに合った形でリハビリに取り組める環境が整っています。心臓リハビリについては専門の医師が早期から介入し再発予防に努めています。

高気圧酸素治療を行っていると聞きました。

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より高度な医療の提供をめざし、県内でも導入している病院が少ない、「高気圧酸素治療器」を導入しています。高気圧酸素治療は、大気圧より高い気圧環境で酸素を吸入することにより血液中の酸素量を増加させ、酸素不足の状態にある組織の改善を図る治療です。適用となる病気は、糖尿病性潰瘍、壊疽、褥瘡、顔面神経麻痺、突発性難聴、末梢循環障害や挫滅障害、網膜動脈閉塞症などになります。また、末梢循環障害や糖尿病性潰瘍、壊疽などによって足を切断しなければいけなくなった際、ただ切断するのではなく、高気圧酸素状態で、ある程度血流を促した状態で治療し皮膚を覆ってあげることで早い治癒が見込め、合併症を防ぐことも期待できます。あとは末梢血管の拡張がめざせるということで、私の専門である透析患者のシャントを作る手術にも活用できるのではないかと考えています。

先生のご専門の透析シャントの診療についてはいかがでしょうか?

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もともと、私がこの病院に来た頃からここはシャントトラブルの駆け込み寺のような役割を担っていました。それをそのまま引き継ぎ、シャントを良好な状態で長く使用できるように、検査、治療、メインテナンスに粛々と取り組んできました。当院で透析を受けている患者さんのみならず他院からの紹介患者さんも多く、シャント専門の外来の患者さんの約7割が他院で透析を受けている患者さんになっています。地域の中ではシャントのトラブルは大宮中央総合病院でという流れができているようです。当院には腎臓内科があるため、透析の導入から終末期まで一貫して診ていけることが特徴です。また、これまで埼玉県内にお住まいで都内にお勤めの人は都内のクリニックで透析を受けて帰ってくるという人が多かったのですが、新型コロナウイルスの影響で、自宅の近くで透析を受けたいという人が増えており、そのまま当院に続けて通っている人もたくさんいらっしゃいます。

理事長として、医師として、大切にしていることはありますか?

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職員によく言うのは「患者さんを身内だと思ってください」ということです。他人だとどうしても無関心な部分ができてしまうため、極力自分の身内だと思って患者さんに接するようにとお願いしています。医師として大切にしているのは、患者さんに対してうそをつかないことですね。がんの宣告などどうしても本当のことを言えないこともあるのですが、どんなときも患者さんに対して誠実に接することを心がけています。時には、患者さんやご家族にとっては耳の痛いことを言わせていただくこともありますが、そこは正直に話して、一緒に考えていきましょうというスタンスで、患者さんやご家族と向き合うようにしています。あと私は、医療において、患者さまやお医者さまといった「○○者さま」という言い方はふさわしくないと思っています。患者さん、お医者さん、看護師さんが同じ目線で、患者さんやご家族にとって適正な医療とは何かを考えていくことが大切ですね。

最後に今後の展望と地域の人へのメッセージをお願いします。

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当院では現在、救急患者さんをできるだけ断らないように受け入れています、今後はさらに拡充して、より多くの救急に対応できるようにしていきたいです。常勤の医師は私を入れて内科は6人ですが、ニーズの高い循環器内科についても常勤の先生を招ければと思っています。しっかりと近隣のクリニックや施設や大学病院などと密に連携をとりながら地域医療に貢献していければと思います。地域の皆さんに何かトラブルや病気が見つかったときには、まずはお声かけください。それからどうするか一緒に考えていきましょう。受診していただければ、適切に処置をしたり、検査や治療をして、必要があればさらに高度医療ができる病院にご紹介することもできます。門戸の広い総合病院と思っていただければうれしいです。困ったときに気軽に声をかけていただける病院をめざしてまいります。そして、今後は形成外科で美容の分野を立ち上げることを予定しております。

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四宮 敏彦 理事長

1991年埼玉医科大学卒業、同大学泌尿器科入局。1995年小川赤十字病院泌尿器科で腎と前立腺疾患全般、男性不妊の研鑽を積む。その後1999年朝霞台中央総合病院泌尿器科、同年11月泌尿器や透析などを専門とする博友会友愛クリニック、2001年同院副院長、2012年友愛日進クリニック副院長、2013年同院VAセンターセンター長を経て、2016年大宮中央総合病院副院長兼VAセンター長、2019年より現職。

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